ギニアの様々な風景を思い出す時、水を運ぶ人々の姿は必ず目に浮かびます。
今回は水のことを書こうと思います。(今ここで、アフリカとつながる。の思いについては前回の投稿を見てくださいね。http://: http://benkadi.net/?p=6450))
日本にいると水は水道からじゃんじゃん出るので、あまり意識することなく使っている方が多いと思います。
「湯水のごとく使う」なんて慣用句がある国ですからね。私が住んでいる場所は特に日本でも名高い水の里なので、水道水でもかなりおいしい、という恵まれた環境。それが当たり前と思って育ち、東京の水道水を飲んでショックを受けたものです。
そんな私がギニアに行って強く感じたことのひとつ。
水があるってありがたい!!
もちろん、水道からじゃーじゃー水が出たりしません。(出る場所もあるらしいですが、私は未体験です。)
井戸から汲み上げた水を運び、大きなプラタンクなどにためて、そこから汲んで調理や洗濯をしたり、体を洗ったりします。
毎日の水汲みというのは、かなりの重労働。10歳くらいの子でも、一抱えもあるタライに汲んだのを頭に乗せて行くのです。私もやってみたけれど頭に乗せることすらできず。あきらめて普通のバケツでちょこちょこ運んでると呆れて笑われたりしました。
私が滞在させてもらったおうちは敷地内に井戸があり、遠くまで汲みに行かなくて済むのはありがたかったですが、井戸の中に水が無い、ということもしばしばありました。そんな時は何度も見に行って、やっとじんわり水が上がってくると、さぁ何が優先?ごはん?洗濯?お風呂?と考えます。
その水は、ふつうの日本人が飲んだら、お腹をこわします。飲み水はペットボトル入りで売られているのを買いますが、日本で買うミネラルウォーターと変わらないくらいの値段なので、ふつうの人たちは買えません。小さなビニール袋にコップ一杯ぶんくらいの水をつめて売ってるので、それを買います。料理には、井戸水に消毒薬みたいなのをちょっと入れて使います。
「水の確保」というのがいつも頭の中にある状態です。
ある程度安心して使える水が無い地域もたくさんあり、そういう場所に井戸を掘る支援をしている方たちもいます。https://readyfor.jp/projects/africa_clear_water_project
私もギニアの人たちの水の使い方に習って、日本でも前より丁寧に水を使うようになりました。
☆お皿洗い・・・①お皿に残ったソースなどは、ごはんやパンをつけてきれいに。取りきれないものはボロ布で拭きます。(カレーなどを作った後の鍋にごはんを入れてぐるぐるして食べるとすごーくおいしい!私は鍋底カレーのためにお腹を空けておきます♪)
②タライに水を溜め、お皿をすすぐ。必要なら石けんをつけてこする。
③水を替えてすすぐ。だいたい2回替えれば十分きれいになります。タライの水を捨てる時は、鍋などの大きな洗い物に移しながらやるとさらにムダがないです。
☆お風呂・・・シャワーよりも、お風呂!髪を洗うときもお皿洗いと同じく桶にためて洗います。我が家はシャンプーも使わないのでそんなにたくさん流さなくて大丈夫。(私は今髪がものすごく痛んでるのでトリートメントだけしてます(・・;))お風呂の残り湯は、洗濯、掃除、植物の水やりなどで使い切り。
・・・とこんな感じで自己満足でひそかにやっていたのですが、人が来て手伝ってもらって片付ける時なんかは、あえて普通にジャージャー洗いしたりしてました。なぜか。「面倒くさいやつ」と思われるのが嫌だったからです!お恥ずかしい話・・・。まぁ実際そう言われたことがあって、ですけどね。
でもこれからは伝えていきます。
家で節水したからアフリカに水が湧くということではありませんが、世界は繋がっているということ、ここにあるものが当たり前ではないということ、そこに心を寄せ続けていたいです。節水で浮いた水道代を、世界の水不足地域に井戸を掘ってくれている人たちに寄付するというのもいいかも。
そういえば、日本の夏の風物詩、冷やし麺。あんなにじゃージャー水を使う料理ができるのも水が豊富だからこそ!
そう考えると、いつものそうめんがちょっと贅沢に感じられたりするのでした♪