BENKADI セカイ

ギニアゴミプロジェクト現状報告

ずいぶん時間が経ってしまいましたが、年明けから3月始めにかけて行っていた、ギニア・セネガル・マリの旅のご報告をさせてください。

ギニアのゴミ問題をなんとかしたい!と熱い思いを抱いたのが2018年2月。その思いを発しているうちつながった仲間の活動フィールドであるセネガル・マリにも足を伸ばし、可能性を探ってみよう!というのが今回の旅の発端でした。

ゴミの問題は非常に大きく、私個人の力で今回何かができるとはそもそも思っていませんでしたが、

現地パートナーを見つけ、信頼関係を築くこと

コベストロ社より寄付していただいた、ゴミ問題についての絵本を学校に寄付し、教育の協力をお願いすること

現状を撮影し、発信して日本のみなさんに知ってもらうこと

販売できるギニアプロダクトを発掘すること(収益でゴミ箱等を買えるように)

を目標にしていました。

結果、単刀直入に言うと大失敗。散々でした。

現地パートナーとは信頼関係を作れなかったばかりか、彼とのトラブルでたくさんのものを失ってしまいました。

学校に絵本とゴミ箱を寄付しましたが、先生たちの興味は「お金を持ってきてくれるのかどうか」ということで今後教育してもらえる感じではありませんでした。

ある程度覚悟はしていたものの、心はズタボロ、金銭的にも大変な状態になってしまったので仕事&引きこもりの生活をしていました。

5月頃になり、友だちの支えでなんとか気を取り直してきて、発信だけでも始めよう!と映像をお願いしていた日本人の仲間に連絡をとったところ、「削除しました」と。さらに私が現地の人たちと揉めたことをどのようにか知りませんが悪い形で周囲に報告していると。

これがいちばんショックでした。

実際、私はギニアでも、セネガルでも、マリでも、人とケンカしました。

今までのようにただ、太鼓やダンスを習って「ありがとう~!」という付き合いではないのだから、当然だと思います。文化も違う、考え方も違う人と分かり合うって簡単なことではないです。

もめて、結果決別した人たちもいます。関係が深まった人たちもいます。

深まった人たちと、未来を見ていくつもりです。

映像を削除した人とはケンカすらしていないのです。最後は笑って、ハグして別れているのです。そして悪い噂を聞いた友だちは誰も、私に真実を訊いてきません。ただ距離を置くだけ。

日本で、たくさんの人が自殺する理由はこういうところにあると思います。日本は、いいところもたくさんあるのですが、こういう感じ、私がたまらなく生きづらいと感じる部分のひとつです。

そんなわけで、結局今回残っている写真が私のタブレットに入っていたこの一枚のみ。フェイスブックで現地からアップしたものです。もはや川に見えない、ゴミの川。ギニアの都市部の川はどこもこんな感じで、日本の夏に川遊びするようなイメージのものとは程遠い。川はもちろん、海へ続いています。海は、世界をつないでいます。

小さな子供を抱えたシングルマザーの私が、今度直接ギニアにアプローチできるのは10年後か20年後か、わからないけれど

あきらめません。こどもたちが生きられる地球を残したい、ただそれだけです。目の前に来た課題は全て受け取って、動き続けようと決めています。

セネガル、マリでは今後につながる、いい関係ができました。彼らと今後何ができるか、ゆっくりじっくり探ってみたいと思っています。同じアフリカ、隣り合っている国なのに大きな違いがあることに驚きつつ、文化が育つ背景について考える機会になりました。

そもそも、なぜ私がギニアのゴミのことを騒いでいるのか、そこに行き着くまでの経緯を書いたほうがいいかな、と思うのですが、とっても長くなってしまうのでまた別で書きます。

このことを伝えることで期待しているのは

誰かがほんの一瞬でも「ギニアのゴミ(も)やばい!」と思ってくれること。それだけでも、現実が変わるきっかけになると私は思うのです。