BENKADI セカイ

今ここで、アフリカとつながる。その4

今回は、ゴミのことを書きます。

私の今の目下の目標は、ギニアに溢れるゴミに対して、改善の道しるべを作りたい!ということです。なので、この半年、ゴミについてはだいぶ勉強が進みました。

そこでわかったことですが、なんと日本はごみ排出量世界一、それも2位のフランス180㌔/1人年間に大差をつけての320キロ!

そして、焼却炉の数も2位のアメリカ351基に大差をつけての1243基!

がーーーーん。

じゃあ日本のごみのことやったほうがいいんじゃないの?という意見もありですが、日本は、一人一人がやっていく、ということで変化が起こせる状態だと思うのです。「やれること」については後で書きます。

ギニアの状態は、まず、ごみを処理するシステムが国に一切無いんです。そして、日本でもポイ捨てをする人はいますが、悪いとわかっていてやってると思うんですが、ギニアの人にとってゴミをその場に捨てるのはいたって普通のこと。そんな中、プラスチック製品の流通が増え、今まで使う人のいなかった紙オムツを使うひとも見かけるようになってきています。道にも海にもごみ、ごみ、ごみ、ごみ・・・。

このままでは間違いなく、とんでもない事態になります。

大好きなギニア。世界はひとつ。なんとかしなくては!

 

 

私は子供の頃から、ゴミのことが気になっていました。

土があるところで育ち、有機物が瞬く間に姿を変えていき虫たちが集まり、土へと戻していくのを教えられることなく知っていて、それが「環」というものだと感覚として理解していました。

成長して視野が外へ拡がり、町に引越し、生ゴミも含めてビニール袋に詰められたゴミが三日置きに山積みになる風景を見るたび漠然と不安を覚えました。

小学校の時にごみ処理場の見学というのがあって、巨大な施設と、そこに費やされている莫大なエネルギーに衝撃を覚えました。金額だけでも、焼却場建設費が330億、ごみ処理費は年間1兆9107億円だそうです。人間って一体、何をやってるんだろう?と思いました。

一人暮らしをするようになると、普通に暮らしているだけで自分ひとりがこんなにたくさんのゴミを出すのだとわかって、食料品を買うのも、文房具やらシャンプーやら買うのも嫌になってしまいました。その頃は精神を病んでいたので、めちゃくちゃ極端だったんです・・・

今は、地球や周りの人に迷惑をかけながらでも、生きることに価値があると思って生きてます。でも、どんなに小さなことでも、自分のできることはやる、と決めています。

ごみに関して普段私がやっていることは、

☆生ゴミは畑で土にかえす

☆紙、缶、ペットボトル、ダンボール、プラスチックを分けてリサイクルにまわす

☆パッケージの少ない商品、配慮されている商品を選ぶ

☆布ナプキン、布オムツ

これだけで、我が家では燃えるゴミの袋が3週間でやっと一杯になるかどうかです。

ゴミについていろいろ調べていると、「リサイクルはかえって逆効果」だとか、「分別しても意味がない」とかいう意見も多くあります。

リサイクルに関しては、物によると思います。缶は、新しいものを作るよりリサイクルの方が96%もエネルギーの節約になるそう。問題なのはやはり、プラスチックです。コストもエネルギーもたくさんかかる。なのでやはり、使わない方向へと進むことが一番だとは思いますが、今あるものに対して、自分の感覚としては「リサイクルしよう」という意識を持っていたいと感じます。

分別に関しては、私は大いに意味があると思っています。まず、無意識にゴミを出さないこと、これが何より重要だと思うので、分別するとわかることがたくさんあります。そんなことやってる暇がない、という人には自分が生かしてもらってる地球を守ることより大事なことって何?と聞きたい。買い物の時点から気を配れば、分別が大変なほどのゴミは出ません。

 

出産のため薩摩硫黄島にいた時(この出産についてはまた別の回で書きます)生まれるまでの期間に海辺のゴミを拾って過ごしました。そこで初めて海洋ゴミというものの内容がよくわかったのですが、ほとんどがプラスチックでした。多くは割れたり削られたりしていて、マイクロプラスチックの問題は最近になって知りましたが、すぐにあの時見たものと繋がりました。

そんなわけで、海のプラスチックごみについて、自分はいいことしかしていないと思っていまいた。が、実は知らない間に私も海にプラスチックを流していたんです。

おそうじに便利なメラミンスポンジ。あれはその場でマイクロプラ化して流れていくこと、知ってましたか?全然知らずに愛用してました・・・

私は使っていませんが、洗剤や歯磨き、シャンプーなどに入っているマイクロビーズ、化粧品のキラキララメもマイクロプラなんです!

これはぜひ、みなさんに知っていただきたいです。

マイクロプラは浄水設備も通り抜け、海に流れ出ます。その性質上、汚染物質を吸着します。そして魚や動物の体内に取り込まれます。それを食べた人間に化学物質は吸収され、生まれてくる赤ちゃんたちにも影響していきます。

海のことを考えると、どこの国のゴミも他人事ではないという実感があるのではないでしょうか。

2017年から、インド、スリランカ、ケニアなどプラスチックの使用を禁止する国が出てきています。

世界が変わろうとしています。希望は大いにあると思います。

 

※一個人の経験と知識に基づいて書いています。ご指摘、ご示唆等ありましたら、お問い合わせフォームよりご連絡お願いいたします。