【海外危険情報のこと】
最近、インスタやフェイスブックでマリ、ギニアを含む海外の危険情報が流れてくるのをたびたび目にして、そのことにとてもざわざわする思いがある。
流れている情報は、たいていニュースをそのまま載せたものだ。起きている出来事を知って、痛みを分かち合おう、というつもりなのかな、と最初は思ったけれど、どうもそうではなく。危険!って知らせてるみたい。
なぜなんだろう。
そもそも、メディアがコントロールされていることなんてみんな気づいているよね。
ひとつの情報として、必要な時に利用する。あくまで自分の考えを持った上で、というスタンスでお付き合いするものだと思う。私はメディアが伝えるマリの危険情報を調べ、現地の人が今どんな感じで暮らしているのかを直接聞いて、首都に滞在するなら問題ないと判断して行きました。危険を感じることはなかった。
実際に現地に行くと、ニュースには出ていない、そこでしか知り得ない情報がある。それをSNSで発信することは私も理解できるけれど
例えば、日本がどんな国か知らない、どこにあるかもよくわからないような人が、SNSを開いた時に
大震災の画像、放射能汚染マップ、通り魔のニュース、車が暴走して幼い子が犠牲になっているニュースなんかを何度も目にしたらどう思うだろう。
うわーニホンってこわい国。かわいそう。行きたくない。じゃないかな。
日本が好きな人、来たことがある人、いつも世界平和を祈っている人だったら、何かしてあげたい気持ちになったり、共に悲しんだりできるかもしれない。あえて不特定多数に伝えるのなら、意図が明確でなければ残念なことになってしまうんじゃないかな。
私は世界がひとつである意識を、もっとみんなが持てたらいいと願っている。
どの国でもとんでもない事件や事故は起きている。でもそれが全てじゃない。
実際どこに行くかは縁、みちびき、によって決まるけれど、どこかの国と向き合うチャンスが来た時に、危険情報も含めて自らの意思で出会って欲しい。
海外で身を守るのに一番重要なのは結局、勘だと思う。
真昼間だけど、ガイドに危険って書いてなかったけど、なんかこの通りに入らないほうがいい気がする。あそこにいる5,6人の集団から離れたほうがいいような気がする。このごはんは食べないほうがいい気がする。
基本的に紛争地域や恒常的な危険がある時なんかは普通に大使館で言われるから、あとはそういう勘が働く状態でいること。
もちろんアフリカなんかは、どこかのリゾートに行くような気持ちでブランド物をいっぱい身につけて、ガイドブック片手に、日本語で友達ときゃっきゃ言いながら行ったら一発でやられる。まぁそんな人いないと思うけどもし、これから行こうとする誰かが目の前にいて、そんなムードだったら私はちょっとこわいことも言う。
それでも、私はもっとたくさんの人がギニアやマリやセネガルに行ったらいいな!と思うのです。かけがえのない、これからの生き方を変えるすばらしい学びがたくさん得られるはずだから。なかなか気軽に行ける場所ではないけど、ちょっと行ってみたい・・・という人のサポート、させていただきます!